2021年3月23日火曜日

日本では緊急事態宣言の解除がされましたが、元横綱の北の富士は「とんでもないことだ。暗い気持ちになる。」と書いています。さすがに横綱の知性が今も光っていますが、普段は明るい人です。美術館は毎年春のオープンは4月1日ですが、今年は5月の連休あたりからの開館を考えています。しかし最も重要なのは人命です。コロナの変異種隆盛の懸念やワクチンの不足の多くの問題があり、慎重に見極める必要があります。

ニューヨークもワクチンが不足して、医療従事者以外の普通人は なかなか予約ができない状態が続いています。飛行機予約も難しい状況です。

美術館はオープンに向けてコロナ防御対策を進めています。毎年ほぼ400人の入館者の、 感想/review をスキャンしてそのままにこのブログに載せていますが、今年は書いてもらう用紙殺菌の紫外線殺菌器具や、受付のアクリル遮蔽板などをアマゾンで購入しています。準備は着々と整っています。受付担当の、宮崎さん、手嶋さん、串山氏が美術館に出かけてこれらの対策器具を受付に置いてみて、写真を撮って送ってくれました。みなさん有能な方ばかりでオープンにも充分に気をつけてくれています。

今年も美術館には庭に近所のイノシシ氏一家が春の野遊びにやって来て、土を掘り返して穴を開けて遊んだ後が残っています。彼等家族も元気そうです。

美術館への街道途上の「辻の茶屋」は毎年、それは見事なシダレザクラをこの季節に咲かせて、その気品のある枝垂れの桜に頬を撫でられながら、その下の緋毛氈の床几に腰掛けてゼンザイを食うのを春の楽しみにしていた身には、この2年のコロナによって、ただこうして写真によって愛でるばかりの日々になってしまっています。写真では今2分咲きで、もう十分に美しいですが、満開の4月5日頃にはその美麗も極まり、街道筋を行く人々の桜とゼンザイへの羨望も頂点となることになります。そして、遠くニューヨークから、思いは海を越えて桜色の世界へ飛んで行っています。(撮影:宮崎、手嶋、串山  編集:岡本)

クリックすると大きく見えます。