岡本陸郎美術館ニュースレター ・春のオープンの号・
美術館は4月1日・月曜日から春のオープンをしています。今年も月曜日と火曜日は例年の様に入館料は無料です。
「ふるさと」の連作は今年も6点の新作を加えて展示しています。目下96点になりました。作品展示は20メートルの長さになっていますが、これからも増えていく予定です。作品の写真と説明文は美術館ホームページの「ふるさと」のページで見ることが出来ます。
美術館は2006年6月10日の開館以来今年で満18年になります。しかしまだまだ生まれたばかりの気持ちでいます。数百年の長い将来にわたって阿蘇の雄大な風景の中、芸術の新鮮な鮮度を保って作品を展示して行きます。
美術館の庭の「野の花遊歩道」には、阿蘇に自生する在来種やまた外来種などの種々の野草が出来るだけ自然に近い姿で季節によって花を咲かせて、楽しむことが出来ます。全ての草花にはカラー写真と花期を書いた名札を立ててあり、誰でもすぐに何という種類の花かがわかる様にしてあります。名札は100種類以上になり、これからも増えて行きます。
またつい先日の3月中頃に「野の花遊歩道」の西の庭に「果樹園」を作りました。「枝垂れ桜」の2、5メートルの若い苗木を中心に「姫コブシ」「南高梅」「花桃」などを植えて、鹿に好物の若い芽を食べられないように9メートル四方の正方形に動物防護の網のフェンスを作りました。美術館の「少年少女隊」のメンバーが若い肉体と豊富な人生経験を活かしてこのフェンスを3日で作成し完成させました。この野良仕事の肉体労働の楽しい様子はこの美術館ブログに載せてあります。
美術館は阿蘇国立公園の中、標高1000メートルの高原にあります。阿蘇の連山と大草原の広がった、日本でもここだけという、壮大な風景と広大な天空が広がっています。汚染されていない空気はどこまでも清澄です。夜には天の河が南北に流れ、満天の星空の夜空を見ることが出来ます。しかも本州や北海道には沢山いる熊がいないので、野原で寝釈迦と呼ばれる阿蘇の五岳を見ながら気楽そのものの昼寝をすることが出来ます。熊には済まないが、いないので安全という天国状態が保証されています。
世界の終わらない戦乱喧騒人間悲劇をしばし忘れて、暖かい温泉に入って阿蘇の大草原を眼前に春ののどかさを心底ゆっくり味わうのは貴重な一瞬となるでしょう。
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