2022年11月28日月曜日

 岡本陸郎美術館ニュースレター   2022年秋深き号

美術館は例年のように12月1日から3月31日まで冬季休館に入ります。2023年は4月1日に春の開館をします。

美術館では今年もコロナに感染した人もなく無事平穏のうちに年末を迎える事ができました。

長かったコロナの影響で山積していた美術館の種々の懸案をしばらくぶりに今年は解決できました。

2006年に美術館を開館した際にはニューヨークから「動く岩」や「絵画作品」などの輸送用に2、5メートルの箱を30個以上自作し、海上を輸送して設置しました。輸送用の箱の材木は大量で、美術館の事務所奥の作品制作の仕事場に2階の材料として使いました。廃材に近い材木なのでこの2階は永久性がなく、私以外の人が登るのは危険だったので、この夏に2階の80%を壊しました。2階を倒壊するのは危険なので全て一人で数週間かけてやりました。この大量の廃材は、大分の山本氏や近くの渡邊氏の協力をいただき、一緒にエッサ、エッサと運び出し数日かかってついに全てを廃棄できました。仕事場が本格的に大きな作品の制作が出来るようになりました。

「野の花遊歩道」は新たな「名札」を200年変色しないプリンターで全く新しく作り直し、地面にドリルを使用して抜けない深さに差し込みました。1000メートルの高原の風雨に耐えて花たちの名前と花期を示しています。誰でもすぐ何の花が咲いているかがすぐわかるように、地面を使った図鑑の役割をさせています。目下100種類の草花の名札が立っています。自然は気の遠くなるほど無限ですからこれからいくらでも名札は増えていきます。

1969年にニューヨークに芸術家たらんとやってきて以来、作品制作のために大きな重い材料との格闘を50年以上続けてきたために、学生時代の背丈が9センチも縮んでしまいましたが、体調は週に3回の水泳でほぼ完璧です。懲りずに制作のためには日々機械を使って切ったり張ったりの肉体労働を続けています。コンピューターと土方労働者の肉体付きの良寛を目指して今も日々24時間芸術の研究者生活を続けています。

芸術とは、時代の浮薄な泡のようなパラダイムに振り回される事なく、新鮮で無限の面白さと可能性に満ちていることを次の世代に伝えて行ければと思っています。

美術館は来館者の感想を自発的に書いてもらって、スキャンしてそのままに美術館ブログに載せています。この試みをしている美術館は公共美術館を含めてほとんどありません。時代の狭い教育知識や動きにとらわれた手垢のついた洗脳とは無縁に、全く自由な立場の新鮮な感想を書いてもらうことこそ意義があります。

「スタッフの方のていねいな説明で楽しい時間を過ごす事ができました」という感想がしばしば見られます。美術館の雰囲気がいつも明るく新鮮な生気に満ちているのは、壮大な大自然の阿蘇の山々や大草原とそこに生きる動植物たちと人々のおかげです。

2023年はコロナも落ち着いて、人間の愚かな戦争は続くでしょうが、大自然の一部である普通の人々にとって平和な落ち着いた年でありますように。

2022年11月27日日曜日

 美術館周辺は20度を越えるポカポカ陽気です。黄色の西洋タンポポや白いマーガレットが季節外れに咲いて驚かされます。秋の蝶のヤマトシジミの青いオスが花の蜜をゆっくり味わっています。(撮影:手嶋  編集:岡本)

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2022−63

11月26日

今まで経験したことのない

発想に驚きました。        吉井  60〜70才

11月26日

友人から聞いて              60才

11月26日

最初、写真かと思って見ましたが

手書きの油絵とわかってびっくりしました。

グラフィックデザインの様なタッチと展示で

斬新ですね。               60〜70才
11月27日

天気もよく、まわりの風景にとけこんだ

美術館で内容もすばらしかったです。    60〜70才




2022年11月25日金曜日

 感想 / Review の2022−61、2022−62を活字体(インターネットで外国語に自動翻訳されます)と載せます。スキャンは、個人情報の守秘のために姓名の姓だけにさせていただいています。

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2022−61

11月21日

色々なタイプの作風があって、おもしろかったです。

日常の風景を切り取ったような絵が多いけれど

どれも興味深いシーンの絵でした。

ありがとうございました。            40才

11月21日

絵によって作風が全然違っていて

特定のものや事にとらわれず、作品を作って

いるのだなと思い、それが魅力的でした。     30才

11月21日

I came 7-8 years ago.

Thank you for sharing your art  here in Kokonoe.                 50才

和訳: 7、8年前に来た事がありました。

ここ九重町に作品を見せてくれてありがとうございます。

11月23日

美術館に足を運んだ機会はとても少ない方ですが、とてもゆっくり

過ごせて楽しむ事ができました。立体的かつ動く作品に

驚き美術作品の幅の広さを感じました。また違う季節に

おとずれてみたいです。         橋本  30才

2022−62

11月21日

画も動く岩もどちらも独創的。

ただ根底にある岡本先生の訴えたいもの

は少しだけ感じ取ることができた気がする。   60才

11月23日

小さな絵をたくさん並べていく楽しみと

新しい絵ほど自然でイキイキとしたものを感じました。

増えていくのを楽しみにして帰ります。  橋本 30才

11月23日

The exhibits show evidence of a playful and

kaleidoscopic mind, easily moving between

reality and more abstract representations.

Somehow a very unique power to join things 

that seem to belong to different dimensions.    Lauwereyns.    50才

和訳;作品は事実と抽象的な表現の間を自在に行き来する

万華鏡のような心の遊びの精神をあらわしています。

異なる次元の世界を結合させる非常に独創的な力があります。

11月25日

「動く岩」というタイトルだけを先に知って来てみました。

私が想像していたものと全然違い、思わず笑いが出た。

楽しく生きるパワーのみなぎった作品

に出会えて良かった!!           エヴェリット  50才






2022年11月23日水曜日

 美術館の周辺にも秋が一段と深まっています。クヌギの大木をこの夏に切り倒してもらったので風景の見通しがよくなりました。ススキや林がパステルカラーの落ち着いた秋の色彩にいろどられています。(撮影:手嶋  編集:岡本)

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2022年11月19日土曜日

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2022−60

11月8日

とてもなつかしい風景が優しい色とふんいきで

描かれていて、心がほっとしました。私も長い間

海外に住んで仕事していましたので、なんとなく

知っている感覚(というと分かりにくいですが)が

思い出されたような気がします。

ありがとうございます。   唐杉 S.Karasugi 40才

11月12日

素敵な山々の風景にいやされました。

とくに印象に残ったのは、作品の横に添えられている文章でした。

大自然の中の一部として、自由に生きていきたいなと更に思いました。

それから、スタッフの方のていねいな説明で楽しい時間を

過ごせました。        原嶋  30才
11月15日

動く岩はびっくりしました。

こんなモノを作られた先生はスゴイと感心しました。

スタッフの方の説明もよくわかり楽しかったです。

11月19日

絵も岩も感性がすごいと思いました。

また来ます。            30〜40才



 

2022年11月14日月曜日

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2022−59

10月31日

旅行で来た先で美術館にでも立ち寄りたいと

思いネットで調べて来館しました。思いがけず

めずらしい作品を観ることができました。

岡本先生の恩師の先生の画集もステキでした。  横大路  50才

11月4日

風景、水、生物、等、色々な作品が多く、びっくりしました。

花、特にピンク色が好きなので、水レン界にひかれました。水面から

スッと伸びる花と茎、 白からピンクに変わるコントラストが本当に生き生き

として、またそこにあるだけで、凛としているたたずまい。それが見事に

表現されていて、とても良かったです。

すばらしい時間をありがとうございました。  五十嵐  40〜50才

11月8日

絵の題材の豊富さ、作品がバラエティに富んで

いること、、ただ圧倒されて観ました。

美術館の方の説明も聞けて幸せでした。

とってもいい時間が過ごせ、これからも

娘との会話の話題として話されることと思います。  唐杉  70才

11月4日

高森の風景を見て感動しました。

年に3、4回ヤマナミハイウエイをドライブして、先生の

美術館があることで立ち寄りました。

ありがとうございます。                80〜90才



 ニューヨークもそこら中に秋の落ち葉が重なっています。毎日5つほどのプロジェクトの制作の日々を途切れることなく50年以上続けています。常にコンスタントに続ける、芸術家の日々は集中の連続です。

朝、仕事の一段落をして13才のムクと26丁目の近所の公園のドッグランに行きます。途中の街角にはもうスズメ達が朝飯を待っています。リスにはドングリを、スズメにはパンを渡してやります。両腕イレズミだらけの父親の7、8才の娘が自分もやりたそうにしていたのでドングリとパンを渡しました。見ると自分もやりたくなる人は時々います。

帰って同じ食パンのトーストを朝飯に食い、また仕事に戻る毎日です。(撮影・編集:岡本)

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2022年11月8日火曜日

 感想 / Review の2022−58を活字体(インターネットで外国語に自動翻訳されます)と載せます。スキャンは、個人情報の守秘のために、姓名の姓だけにさせていただいています。

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2022−58

11月4日

花の絵がとても気に入りました。

日本とは違う花にもいろんな表現があるんですね。

家族3人で来て本当に良かったです。       五十嵐 40〜50才

11月6日

動く岩が面白かった。

Wallも動けばよかったです。

油絵も写実的でした。              中村  60〜70才

11月6日

動く岩の写真を見て来ました。

ステキな外観、こんな所に!という感じです。

写真のような絵はすばらしかったです。

白い外観と紅葉がgood でした。                                      Miho

11月6日

あまり予備知識なく訪問しましたが、絵の細やかさや

自然の美しさがそのまま描かれていてとてもキレイでした。

動く岩は不思議で面白かったです。

来て良かったです。ありがとうございました。   永山  30才



2022年11月6日日曜日

 感想 / Review の2022−57を活字体(インターネットで外国語に自動翻訳されます)と載せます。スキャンは、個人情報の守秘のために、姓名の姓だけにさせていただいています。

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10月31日

明るい絵なのでいやされました。

あぶら絵ではないような絵なのでびっくりしました。

きてよかったです。

10月31日

動く岩に感動しました。

絵の描き方に個性を感じ、とても良かったです。

11月4日

(感想として花が並んでいる絵が描いてある)  いがらしあん 7才

11月4日

動く岩が思っていたのと違って良い意味で

感動しました。♡♡♡

さすが芸術家!だと思いました。✩        なかむら 40〜50才



2022年11月5日土曜日

 美術館の「野の花遊歩道」には「マユミ」が紅い実をつけてはじけています。「ハナミズキ」もすっかり紅葉しています。駐車場には「モミジ」の若い並木が並んでいますが、紅葉が進んで、快晴の青空にどこも秋の紅、くれないの色になっています。(撮影:手嶋  編集:岡本)

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2022年11月4日金曜日

美術館のホームページの作成を担当してもらっている梶原氏が、昨日11月2日の深夜から明け方にかけて阿蘇の根子岳登山を単独行で完遂しました。

9月から2ヶ月ほどかけて、阿蘇の寝釈迦の五岳の足の方から、烏帽子岳、杵島岳、中岳、高岳と徐々に4峰を制覇して来ました。最後に残ったのが最も難しいと言われる寝釈迦の顔の部分の根子岳でした。根子岳は美術館の展望台から見ると、一番左にギザギザの特徴のある天狗岩が見えます。

梶原氏はリッパな高齢者の部類に入る人ですが登山家ではありません。頭脳は明晰、特にホームページ制作やデジタル部門の全てを独学で最先端プロの域に達している人です。今回もスマホとGPS時計で登山中の位置情報をルートマップにリアルタイムで表示し、文字盤のルートの軌跡を確認しながらの万全の登山でした。

深夜暗黒の午前3時50分から大戸尾根登山口から一人で登り始めました。遠くニューヨークから、十分な計画と万全の機器で大丈夫とは思っていましたが、無事の帰還を同時刻に時計を見ながら祈っていました。

何しろ月も出ていない真っ暗な急坂の山道をヘッドライトだけで登りました。筋肉モリモリのスポーツマンでは全くなく、健康ではありますがむしろ普通より痩せ気味の頭脳労働専門の人ですから、その意志の強固さと用意周到さには本当に脱帽です。

真っ暗な山道を登ることほぼ3時間で夜明けの頂上に到達し、根子岳の象徴である「天狗岩」やその向こうの高岳、そして素晴らしい色彩の紅葉は下界では見ることのできない凄みがあります。山頂には空気の清澄さがみなぎっているのが写真からわかります。雲海には祖母山が浮かんでいます。雲海の光のあたり具合はやはり明け方の頂上でしか見られないものです。こういう空気の澄んだ凄みのある場所に座ってみたいものです。

何事にも徹底した準備と周到さを持っている人だけに可能な登山でした。

送ってもらった梶原氏の根子岳頂上の3枚の写真を載せます。

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2022年11月2日水曜日

 すばらしい秋の青空に白い鰯雲が雄大に広がっています。1000メートルの高原の美術館の「白い展望台ロシナンテ」からは雲海に阿蘇の五岳が浮かんでいるのが見えます。

青い空に風に乗って白雲が、時々刻々変化しながら壮大な景色を見せてくれています。(撮影:手嶋  編集:岡本)

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