2020年6月30日火曜日

日本や各国で規制緩和が進んで、また再び感染が拡大していく傾向があります。
まだ治療法も発見されず、ワクチンの一般への使用は先の模様です。ちょっとした油断が感染につながり、重症化して、死に至ることも多くあります。
美術館は感染を広げないために、強い気持ちを維持して休館を続けています。

美術館の立体作品展示室には、「動く岩」「動く立方体」が展示してあります。これらはニューヨークのアイバン・カープのOK Harris 画廊や、カトーナ美術館で数回の個展を行なって、その後長く手元にあった作品を2006年に日本の美術館に運んで展示した作品です。米国では、永久設置をしてきた「動く岩」の作品が、シカゴやロチェスター、コネチカットなどに、デビッド ・バーモントが所持していたビルのロビーや広場にあります。 コレクターのバーモントとは「動く岩」を彼のママロネックの自宅や所有のビルに設置するために、その頃何回か一緒にその現場に飛行機で旅行をしました。機上で彼はワインやシャンパンなど飲んでいましたが、私はアルコールは飲まないし、機上の窓からの移り変わる雲の数々を写真に撮るのに忙しくしていました。これらの数千枚の雲は、動く岩作品の後、上空から見た雲と地上の動植物を描いた絵画作品として連作を完成させています。常に次の作品の構想とその制作、完成に没頭してきた50年でした。バーモントは、酒は飲まないし、窓から外ばかり休まず写真を撮り続けている芸術家に、わからんという顔をしていましたが、こっちは勝手にやっていてくれと、それどころではなく制作に忙しい毎日でした。
2006年に阿蘇の寝釈迦が手招きをして美術館建設を呼び寄せてくれるまでは、日本には9年、5年、10年に一回という間隔で帰っていました。2006年以降は美術館に春と夏の2回帰ってきて、阿蘇の近辺をフルサトと出来る幸運な僥倖を楽しんでいます。
今もコロナによる自宅に穴居生活を続けていますが、日々10時間は新たな絵画作品の制作に集中する生活は全く変わっていません。健康が許せば百数十才から数百才まで生きて制作を続けて行ければ、生涯追求してきた理想の作品が描ける日に一歩でも近づけるかと思っています。

クリックすると大きく見えます。



2020年6月22日月曜日

アメリカは数十万の感染者と死者がありますが、規制緩和の動きが、各地に及んでいます。しかし、事態はまだ全く数ヶ月前の状況と実は変わっていなくて、気が緩んだ時には、すぐに感染するのは全く変化がありません。16日には緩和の急先鋒のフロリダ州で、規制緩和を安全になったと間違えて、16人の女性友人達がマスクなしで飲み屋パブに集まって数ヶ月の自宅蟄居の生活から、すっかり気が緩んで集合し飲んで楽しんでいたら、翌日から16人全員が感染していると結果が出てしまいました。日本も規制緩和の動きが急ですが、実は全く事態は好転していないことをよく考えて行動せねばなりません。
美術館もまだまだ閉館を続けて、感染者を広げないように気をつけて行くつもりです。
美術館の受付を担当していただいている宮崎さんの娘さんの生まれたばかりの赤ちゃんの湊くんが初めてのお宮参りをしたと写真を送ってくれました。利発そうで目つきが生き生きとして、お祝いの赤い座布団の寿の白い文字の上で、奔放に伸びをしています。写真を見た途端に、 江戸時代、俵屋宗達作「風神雷神図」の雷神のやんちゃな伸び伸びとした日本絵画史上の最高傑作を思い出して、つい横に並べてみました。コロナの危機をものともしないで、これからも元気に丈夫に育って行って欲しいと、願っています。(撮影:宮崎、 編集:岡本)

クリックすると大きく見えます。

2020年6月18日木曜日

美術館は休館を続けています。日本各地で規制が解除されて、東京や各地でコロナの再流行が徐々に進行中です。感染者数は、無症状の人が目下の感染者数の同数から数倍の数字で存在しているのが、試験の増えるに従って現実の数として増加をすることもあり、公表されている感染者数をそのままに信じて一気一憂することは油断に繋がり、新たに感染を増加させかねない状況です。
ニューヨークも数万の感染者数が、まだまだ全く気を抜けない状況です。

天気の良い日には、マンハッタンの西の端のハドソン河沿いのバイクレーンで人との距離も互いにほぼ5メートル以上はあるので、ゆっくり無人のテーブルや芝生の上でパソコンで仕事したり、読書をすることが有ります。河の風が河の香りを運んでくれます。
ニューヨークではセントラルパークや近所の公園のどこにでもいるAmerican Robinがすぐ隣までやって来ます。いつも思うには、このニューヨークのロビンが日本の小笠原諸島だけに生息する天然記念物の「アカコッコ」に大きさ、形態、体色、体型から、目の周りの白い輪、黄色のクチバシの形、地面で食料を探す姿勢までそっくりで、一体どのようにして小笠原諸島とニューヨークが結びついたのか、自然界は全く未知の事実に満ちています。小笠原諸島は東京から1000キロの太平洋上の素晴らしい熱帯の海や森に満ちた島々です。私はアフリカや南米コスタリカ、アマゾン、ガラパゴスなどの自然を訪ねて鳥類の数千枚を撮影して来ました。鳥類も尽きせぬ興味の対象で、実に面白い自然界の世界です。

クリックすると大きく見えます。

2020年6月15日月曜日

美術館は2006年6月10日にオープンして以来、今年で15年目に入ります。
ほぼ順調に開館を続けてきていましたが、2016年の4月の熊本地震による4ヶ月間の休館をして以来の休館を、今年は世界的なコロナ危機のために続けています。
ワクチンの開発を各国で急いでいますが、未だに決定的なワクチンには数カ月は最短でもかかるようです。世界各国で感染者と死者数の増加が止まっていません。
美術館もまだまだ慎重に安全と収束を見極めるまでは休館を継続して行きます。

毎年、入館者の方のうち希望する人に、感想 / Review を書いてもらい、そのままにスキャンしてブログに載せています。これまで年間にほぼ400人の方の感想を載せてきました。他の美術館には無い独自の、入館者の任意の感想の意思表示をしてもらっています。これによって芸術に対する人々の理解と意識が高まってくれることになればと願っています。
去年の6月16日に掲載した感想 / Reviewをあらためてここに載せておきます。

感想 / Reviewの201934を活字体 (インターネットで外国語に自動翻訳されます)と載せます。スキャンは、個人情報の守秘のために、姓名の姓だけにさせていただいています。
スキャンした感想 / Review はクリックすると大きく見えます。
2019−34
6月11日
☸新しい発見があった!
☸自然について考える時を持てた。    高原
6月11日
動く岩からはパワーをもらいました。
 月 日
とってもいいご縁を頂きました。私は絵の事は
あまり解りませんが子供3人孫達も絵を
たしなんでますので早くおじゃまする様に
帰ったらすすめます。今日は至福のひとときを
有難うございました。                             梁瀬
6月16日
とてもすばらしく感動しました。
色彩のすごみを感じました。

ありがとうございました。                     五反田