美術館は4月1日の春のオープンまで休館中です。
美術館の南側の庭に「果樹園」を作る計画を進めていました。まず3月13日に「枝垂れ桜」の2、5メートルの苗を後藤樹木園の後藤氏に植えてもらって、これを中心に9メートルの正方形に果樹園を作ることにしました。
「枝垂れ桜」は北海道の函館の法亀寺に樹齢300年の12メートルの大木が毎年華やかに咲き誇っています。法亀寺の函館は美術館の気温より年間を通して3〜4度は低く「枝垂れ桜」の成長が美術館でも十分に可能であるという心強い300歳の先輩です。
この数年、美術館の近辺には鹿が多く、夕方にはもの悲しい彼らの鳴き声(奇妙で寂寥に満ちた声です)を聞いたり姿を見ることもしばしばです。樹木の若い芽は鹿の大好物なので、「果樹園」にはこの鹿に入られないようにフェンスを作ることが是非必要です。
フェンスは塩ビパイプの支柱を斜めの補強も加えながら1メートルおきに立てました。支柱は30センチの深さに地面に埋める為に、ニューヨークから持ち帰ったコンクリ掘削用の強力ドリルとビットを使いました。塩ビパイプはプレスドリルで細い穴を開けて針金でパイプ同士を結ぶことが出来ます。機械があるので作業はスムースに進みました。最後に農協で買った動物防護用の緑色の網を支柱に取り付けました。これらのフェンス製作の作業は美術館の少年隊の(敬称略)村田、西村、宇井、串山、岡本と少女隊代表で頭脳、知力と体力にすぐれた斉藤さん(敬称付き)の面々が2、3日であっという間に完成させました。このメンバーなら不可能はないという最強メンバーです。
9メートル四方の果樹園の完成後に中央の「枝垂れ桜」を取り巻くように「花桃」や「梅」の苗を4本植えました。300年後が楽しみです。
天気も晴天が続いた幸運は、阿蘇の野山や流れる白雲が気を利かせてくれた様です。(撮影・編集:岡本)
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