2025年8月10日日曜日

 岡本陸郎美術館ニュースレター   新作展示のお知らせ

1969年にニューヨークに住み出して、週7日、毎日10時間、50年以上、制作に没頭して来ました。今日も芸術を希求する静かな無言の闘志に変わりはありません。生命を終わるまで続くでしょう。

20世紀初頭の「絵画は終わった」というデュシャンの稚拙で貧相なヨーロッパ人特有の人工物崇拝の言葉を、知的な新しい崇めるべき教師と信じ込んだ自称知的美術家たちが、20世紀から21世紀にかけての日本の美術界を蹂躙し、評論家たち、美術大学の美術教育機関、公的美術館の全てを洗脳して、無為で無駄な数十年を費消して来ました。実に貧相な、政治的発言やコマーシャリズム、ポピュリズムに乗りたがる「現代美術」の連続する日々でした。そういう時代のバイアス、洗脳を拒否するものは、日本の美術界では生きていけない、生存不可能を意味して、日本を去り、ニューヨークに居住して制作を始めました。

ただ一人で、そうではないのだ「真の芸術は、広大で無限の可能性に満ちて、面白く、鮮度を失わず、生き生きとした強靭な躍動感と色彩に満ちた作品を作り続けることこそ芸術の真髄である」と静かに無言で制作を続けて来ました。ほとんどドン・キホーテとも言えるただ一人の、誰も歩いたことのない芸術の広大無辺の原野における面白さに満ちた冒険の日々でした。「Invasion of Body-Snatchers」の洗脳された人々に占領されたモノクロームの荒涼とした世界に、ただ一人覚醒して洗脳を拒否して、半世紀以上、色彩に満ちた世界に生き続けてきたと言えます。

物心ついた4、5才から今に至る毎日を、全ての素材を自分で自在に組み立て、絵筆や各種制作機械、コンピューターを日々の親しい友として緊張感とおかしみ、笑いに満ちた連続でした。

今回展示した作品は新作とはいえ、20年、30年と時間をかけて完成させた作品も多く、それらをニューヨークから運んで、絵画展示室の展示に加えて今年2025年7月に新展示を完了しました。

これまでの展示作品に加えて、下段に一列に展示してあります。

(写真はクリックすると大きく見えます)








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