美術館は12月1日から冬季休館に入りました。来年4月1日に春のオープンをします。
日本のコロナ感染者数は急激に減っていますが、新たな変異株感染者がアフリカから世界に広がり始めています。まだ世界的には収束は見えていない状況です。
ニューヨークで私はブースーターの3回目接種をしました。まだまだ感染者数が多数ですが、それでも活気が戻ってきている気配が見えて来ています。
ニューヨークの画廊を何年かぶりで一緒に見て歩こうと、長年の友人ジルと26丁目の自宅近所のチェルシーの画廊街を歩いて来ました。ピシッと展示されている作品を見て回るのは気持ちの良いものです。ニューヨークの画廊というのは空間のサイズが大きく広い上に建築的にもそれぞれが作品を見せるための斬新な意思が展示空間に働いていて、それを見るのは私には非常に快適な時間になります。
阿蘇の美術館もニューヨークで個展を十数回続けるうちに、十分に満足できる展示空間を設計したいという 思いが強くなり、2004年から2006年のオープンまでの2年間を、大学以来の友人建築家村田君と侃侃諤諤(かんかんがくがく)の議論を繰り返しながら、私のニューヨークでの積み重ねた経験からミニマリスムを基調とした空間を共同設計しました。美術館内部のベンチや受付のテーブル、棚なども全て私が設計し自分で製作しました。ニューヨークの自宅もシステムキッチンやカウンター、キャビネットなど全てを設計し、機械を動かして自作しています。
アメリカというのはフロンティアの時代から全てを自分で作るという姿勢が生活の基本になっていて、私にはぴったりの気風です。
最近始めている6、4メートルや3、6メートルの大作キャンバスも一人で材木から製作しキャンバスを張っています。これらの肉体労働のアナログ部分も作品製作準備のデジタル部分とともに私の生活の一部をなしています。
昨日はジルが立ち寄って私の仕事場の写真を撮ってくれました。写真左はほぼ完成している3、6メートル作品、右はこれからスタートしたばかりの6、4メートルの作品です。(撮影:Jill Slaymaker 編集:岡本)
クリックすると大きく見えます。
0 件のコメント:
コメントを投稿