2026年10月5日月曜日

 岡本陸郎美術館ニュースレター     2026年秋:芸術と発明の継続の号

9月の終わりにニューヨークに戻って制作仕事を続けています。

ニューヨークと日本の往復はいつもスーツケース大2個と中1個、リュックサック、手提げ、の5個を運んでいます。スーツケースの中には制作途中の2、4メートルと1、8メートルの絵画作品を直径25センチの円筒に巻いて入れてあります。阿蘇とニューヨークで同じサイズの木枠を作ってあるので張ってすぐに制作を続けることができます。

週に3回の700メートルノンストップの水泳を30年続けているので、空港で5個の大きな荷物の運搬も問題なく続けています。まだまだ大丈夫です。

この冬、雪国の豪雪地帯の屋根の雪下ろしが危険で、落下したり命懸けというニュースを何度も見るうちに、なんとかならないかと屋根の雪下ろしの方法を考えて、これなら実用になるという発明を特許庁に申請し、9月の初めに特許がおりました。高齢者や体力の無い人でも一人で屋根の雪を短時間で全て下ろすことができます。

芸術家は本来、全く新しいものを作り出す発明家であるので、これまでの制作の継続として、この発明を実現化して機械装置を完全化しようとしています。幸い、10年来の親しい山口さんの紹介で、大分県の J鉄工の社長さんの強力な協力を得ることができて、工場長さんが迅速で確実な溶接によるステンレス基盤の制作をしてくれました。近くの小国町の屋根の専門家の八代さんが、屋根に第一号となる雪下ろし機を設置してくれ、ニューヨークへ帰る前日の9月27日には最後の部品の設置を完了しました。

第一号機は二人で雪下ろしが出来ますが、地面に近い部品を効率の良いものに変えて、全てを一人で雪下ろしができるものとするのは来年になります。

「動く岩」の制作は、モーター、マイクロスイッチ、リレーなどの電気部品と機械構造部の完成に2年をかけて実験をしてシステムを完成させました。このおかげで美術館では40年後の今も岩は動き続けています。今回の雪下ろし機も実現化には一定の時間をかける必要があります。

日本ばかりでなく、カナダやアメリカ、北欧の雪国でも、命懸けで屋根に登って雪下ろしをしています。これらの諸国も、いつかこの発明が人助けになる日が来るでしょう。

ダビンチやエジソンの発明も実際に人々の間に効力のあるものとなるには次の世代になっています。気長にやりたいと思っています。

(クリックすると大きく見えます)