岡本陸郎美術館ニュースレター 2020年春の号
日本ばかりでなく世界的な新型コロナの蔓延でパンデミック状態が宣言されました。
新型コロナウイルスはまだウイルスが完全には解明されていないために、対策も各国間で入国者を数週間隔離し、入国拒否をする事態が続いています。
ヨーロッパではほとんどの国が閉鎖を行い、数万人単位の感染者が出ています。アメリカ、アジア、オーストラリアも同様になってきています。
日本でも各種行事をキャンセルしたり無観客にしたり、外出を控えることで、できるだけ感染者の増加を防ごうとしています。
美術館も毎年4月1日には冬季休館を終えて、春のオープンをしていますが、今年はこの緊急事態を考慮して、感染者の増加の機会を出来るだけ抑えるように、対策を慎重に協議した結果、今年は4月1日のオープンを延期して、コロナウイルスの推移を見守ることにしました。
私は例年3月後半から5月までを美術館に滞在し、春のオープンを行ってきましたが、今年は飛行機往復も航空会社がこの緊急事態で国際線のキャンセルを可能にしてくれたのでキャンセルをしました。夏には毎年7月半ばから9月半ばまでの2ヶ月を美術館に滞在しています。7月半ばにはコロナも収束してくれて美術館もオープンし滞在できることを祈っています。
子どもたちも、学校が休校されて街には行く場所がないようで室内でゲームばかりの不健康な日々になっているようです。野山や自然は風通しも良く、感染の危険もほとんどないのですから、この機会に忘れていた大自然に出かけて、人間世界の外に出て、自然の素晴らしさに気がついてほしいものです。
毎年6点の新作を増やして展示していた「ふるさと」の連作も今年で全部で72点になりました。今年はオープンまで展示を延期していますが、美術館ホームページ http://www.rikurookamotomuseum.com
の「ふるさと」のページに新作の写真が載っています。
新作は最後のアザミからの6点です。
これらの作品は、すべてが我々が生きている地上の大自然の魅力を描いたものです。美術芸術界はこの数十年、ほとんどが狭い人間世界のみに囚われた作品ばかりですが、全く新たな独自の視点で自然についての作品の制作を続けています。
ニューヨーク、マンハッタンで仕事を続けて今年で51年目になります。仕事の合間には日々自然の中に出かけ、新鮮な風通しの良い広い空間に出かけて、彼ら自然の一部として仕事を続けています。
みなさま、今回のコロナ感染症は感染の確率が高いようです。どうか互いに感染を抑える対策を練って、健康を維持してくださいますよう。
0 件のコメント:
コメントを投稿