2021年10月18日月曜日

 ニューヨークもこの2年ほどコロナ危機のために、美術界もすっかり人と対面で会うことは無く、そのためZoomによるネット会合を企画している美術家ジルに招かれて、これまでの作品仕事について1時間半ほど話しました。これまでのシカゴやコネチカットに設置して来た立体作品やNY近代美術館の作品など90枚ほどの写真をパワーポイントで用意して、英語でのZoomによる講演は初めてでしたが、ジョークを交えてみんな愉快に笑いながら熱心に聞いていました。

50年間休むことなく毎日10時間を仕事に集中して、ニューヨークでももっとも大量に仕事して来た芸術家であると長年の友人であるジルも言っていましたが、他に取りえはないけれどそういう50年の完全な集中と持続だけは稀有かもしれないと、今も毎日続けています。

こういう集中と持続を可能にして来たのは、実は人間関係とは無関係な、身近な自然界を友として、常に心を平静に芸術制作にのみ焦点を集中して来たからです。

近所の公園に出かけて毎日リス、スズメに40年会っています。スズメは公園への途中に住んでいる場所が3箇所ほどあり、それぞれの場所で5、6羽が待っていて飛んで来ます。朝飯の食パンを待っているわけです。小さくしてそれぞれに投げてやると長年やっているのでストライクと鼻の前に的中します。チチッといかにもありがとーっというように鳴くのも面白いです。公園ではリスは手からドングリを、スズメも手からパンを40年もらっています。

12才になった幼いムクも元気に彼らに会いに一緒に毎日出かけています。こういう自然こそ私の仕事の最も強力な助手と言えます。(撮影・編集: 岡本)

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