2023年5月28日日曜日

 オオルリシジミは阿蘇九重地域の野生希少の絶滅危惧種として、保護活動をMさんやYさんが長年続けて来ました。私もその保護活動の一員に参加させてもらっています。しかし、毎年違法な捕獲をする者が絶えず、去年はほんの数匹が飛んでいましたが、今年は一匹だけが飛んでいたという事です。

これは捕虫網を持って昆虫を追いかけて捕まえ、薬剤で殺しピンで刺して昆虫採集の箱に入れて喜ぶという西洋ヨーロッパから渡って来た文化が日本に根付いてしまい、いまだに残っている為です。この悪習を根絶しない限り、オオルリシジミのような希少な蝶は全くいなくなってしまうでしょう。我々の世代ではもはや絶滅は残念ながら押しとどめる事はできそうにないようにさえ思います。

昆虫を含め全ての生き物は平等の生きる権利があります。

またピンで止めた死体は、自由に動いて生きている姿とは全く別の物体です。

いまだに昆虫採集という原始的で野蛮で稚拙で恥ずべきものを楽しみにしている人がいるのです。

昆虫を研究するには、写真やビデオで生きた姿を撮影することに変わって行くべき時代なのですが、残念なことに日本の文化はそこまで成熟していません。

昆虫館と名乗って数万の昆虫を殺して展示するのは、ホロコーストと同じ恥ずべき残酷さと偏見の時代錯誤です。それがオオルリシジミの絶滅を後押ししています。

実に残念なことです。(岡本)

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