美術館の「野の花遊歩道」には「ナワシロイチゴ」の小さな赤紫の花が咲いています。ナワシロイチゴは日本全国に分布する雑草的低木で、初夏のイネの苗代の頃に赤い実がなるので命名されています。この果実は食べられますが酸っぱいので砂糖を加えてジャムにしたほうが良いということです。

また、「ニワゼキショウ」庭石菖、の小さな白い花も咲いています。ニワゼキショウは北米から明治時代に観賞用ではなく、ただの雑草がタネをしぶとく渡来させて居着いた外来種で、立派に雑草らしく生き延びて、可憐な花を美術館にも咲かせて、雑草としてそれなりに大切にされています。（撮影：宮崎　　編集：岡本）

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